海外調査の難しさ

海外調査は様々な難しさがあります。言語はもちろんのこと、それぞれの国で慣習が異なるからです。人々のライフスタイルから食文化、交通、宗教、政治全てが違います。日本で当たり前の事でも海外では当たり前ではない事が多いのです。例えばコンビニエンスストアひとつとってみても、品揃えは類似しているようで類似していないし、日本では簡単に借りれるトイレも海外のコンビニエンスストアではトイレがないのが当たり前です。

交通についても電車やバスの乗り方が日本とは違ったり、自動車も右側通行で左ハンドルであったりします。交通違反でも、例えばニューヨークの場合、場所によっては運転手が乗車していても抗弁する機会もなく違反を取られる事もあります。また路上のパーキングの支払い方法も、デンマークなどではクレジットカードが使えたり、あるいはトルコの田舎の方に行けば日本のような平置きの駐車場で駐車場係がいて、手書きのチケットのような紙を貰って駐車場に戻って来た際に精算するというところもあります。

一番大変なのは、日本人が殆どいないような地域になると、日本人がいるだけで目立ってしまい、本来の調査がしにくい国もあります。このような場合、いかに観光客を装いその地域に溶け込む事が重要となります。なぜなら調査を行うためには、その場所に出来るだけ長い時間居られるようにしなければならないからです。溶け込む事で、現地周辺の人の協力(本人は意識していない。)を得る事もできるからです。当然の事ながら英語力は多少に関わらず重要です。

このように多くの問題はあるのですが、一番重要なのは調査員の経験値です。文化が違う国なので土地勘もないのですが、この土地勘がないという意識の作用が調査に大きく影響するのです。海外で調査経験が豊富な調査員は、この土地勘がないという事に影響されません。しかし、単なる度胸では結果はついてきません。日本でも探偵にはよくある事ですが、警察官からの職質や警察への通報が海外でもあります。度胸という安易さで海外調査をする人は必ず失敗に終わるでしょう。日本では警察官に職質されても「探偵です。」と言えば大した問題にはなりません。特に2007年の探偵業法の施行からは警察官も丁寧に対応してくれます。ところが、日本の探偵業法は当然の事ながら海外には及びません。

つまり、海外で調査をするためには、まずその国の慣習に習うと同時に、日本で調査をする何十倍も慎重且つ臆病さが必要です。外国を舐めてかかると単に調査失敗となるだけではなく、下手をすれば拘束されたり逮捕される事もあり得るのです。それでも、探偵という職業柄、調査をしているという事実や依頼内容、依頼目的はもちろんのこと、依頼者が誰であるかも明かす事はできません。

弊社の調査員は、調査技術が熟練に達している事が大前提で、海外で調査をする事の適正を重要視して選ばれて、尚且つ様々な場面に対応できるように訓練された調査員が海外調査を担当するため、これまで多くの海外で調査を行ってきましたが、一度もトラブルを起こした事がありません。